
25年前に建てた和風住宅。今回、間取りを大きく変えてリフォームした家の中は、無垢の木がかもしだす自然の趣あふれる洋風の空間に。 「前の家と全然違う雰囲気で、最初に来たときは本当にびっくりしました。リフォームで、こんなに変わるんですね」。外観からは想像できない実家の劇的な変貌ぶりに、近くに嫁いだ娘さんも驚いたそうです。

娘さんも、新しい実家がお気に入り。合い鍵を持っていて、お父さんがいなくてもここで子供さんと一緒に遊ぶことも多いそうです。 |
「最初に家を建てるとき、本当はログハウスのような家にしたかったんですが、その当時はそういう家を建ててくれるところも知らないし、我慢してオーソドックスな家にしました。でも、もう子供も育ったし、自分が好きな部屋にしたいと思ったんですよ」と、鈴木さん。理想の空間を手に入れて大満足です。
子供さんが独立して、いま、鈴木さんはひとり暮し。家が古くなったことと、仕事から帰ってきたら、ひとりでのんびりと、とことん寛げる空間が欲しいと思ったことがリフォームの動機。

奥の寝室前の廊下からLDK方向を望む。建具はすべて木目の浮き出たナチュラルパインで統一。 |
三州木材に依頼したのは、同社が手がけた友達の家を見て、ひと目で気に入ったから。オーダーしたのは、「外はいいから、とにかく家の中をできるだけ住みやすく心地よいものにして欲しい」ということだけでした。

明るいメイプルの床の上で寛ぐ猫ちゃん。心地よさそうです |
快適な空間づくり。そのポイントのひとつが、廊下を挟んで完全に分離していたキッチンとリビングを、壁をすべて取り払ってLDKにしたこと。メイプルの床材を全面に貼ったことで、明るく広々としていて、しかも一体感のある部屋になりました。 建具や家具も、もちろん自然の風合いにこだわりました。
隣の畳の部屋とリビングの間仕切りの扉や、木をふんだんに使ってリフォームした水まわりの扉など家中の建具は、板目が浮き出たナチュラルパイン材を選択。テレビ台を兼ねた同素材のリビングボードは、学生時代に集めた200枚のレコードやオーディオ機器が収まるように設計した作り付け。同じく大工さんのハンドメイドのキッチンのカウンターテーブルとリビングテーブルは、少し贅沢をして、杉の重厚な一枚板を使用。その存在感が、LDK全体に木の香あふれる森の雰囲気をもたらしています。

ひとつひとつを削り出した把手が可愛いセンターテーブルは、杉の一枚板を贅沢に使ったハンドメイド。 |

作り付けのボードは、レコードプレーヤーとLPがぴったり収まる設計。 |

高い天井を飾る堂々の梁は、既存のもの。「難しい作業なのに大工さんが嫌な顔ひとつせず、かゆいところに手が届く気配りでアレンジしてくれました」 |
カウンターテーブルを、お洒落なスツールとあわせて少し高めにセットしたのは、「ちょっとバーっぽい感じにしたかった」のと、高い天井とのバランスをとるため。
その天井を、十字に飾る威風堂々の梁は、後からつけたのではなく、もともとあったもの。
解体工事中に出てきた既存梁を見た鈴木さんは、「この梁をそのまま出してほしい」とオーダー。しかし、実はこれはかなり困難な作業。担当大工は少し悩みましたが、お客様の喜ぶ顔を見るためには、多少の難しさを楽しさに変えるのが三州魂。すぐに「やりましょう!」と腕まくり。
「古民家調にしたい」という鈴木さんと細かいコミュニケーションをとりながら、時が飴色に磨いた梁をいかした天井を完成させました。
この家に帰ると、たちまち木の風合いに癒され、仕事のストレスなどどこへやら。
「思い通りのリフォームができました」と、鈴木さんは大満足です。
自然感のあるナチュラルな空間。
鈴木さんが、そこにもうひとつ、出来上がりのイメージとしてつけ加えたのが、『シンプル』というテーマ。白と木で統一されたインテリア的なシンプルさだけではなく、そこには、機能面で使いやすい、暮しやすいという意味が含まれています。

デッドスペースを利用したパソコンデスク。「移動するのが好きではない」ながら族の鈴木さんにとって、とても便利な場所。 |
たとえば、キッチンとリビングの間に、カウンターと同じ素材のパソコン用のデスクを設置。
「テレビをみながら、食事をしながら、パソコンをしながら、

リビングからキッチンを望む。外観からは想像がつかないウッディな洋風空間です。 |
という典型的なながら族」という鈴木さんにとって、時間も節約できる便利なスペースになっています。
また、新LDKや畳をフローリングに変えた寝室、客間の和室、そして、同居する猫ちゃんのテリトリーである納戸や玄関まで、いまは家中を一カ所のコンセントにつぎっぱなしで掃除機をかけられて便利。それも、間取り変更の大きな利点です。
家が大きく変わって、鈴木さんの暮しも変わりました。
ひとり暮らしということもあって、依然は少し寂しさもあったわが家での時間でしたが、いまは、家にいると、自然に、明るく前向きな気持ちが心にチャージされていきます。リフォームを機会に、若々しく健康でいたいと、ウォーキングを始め、毎日帰宅後に欠かさず続行中。バイクやスキーと多趣味な鈴木さん。新しくなったキッチンを使わないともったいないと、道具を一式新調し、料理にも挑戦したいと考えているそうです。

杉の一枚板を2枚あわせたカウンターは、天井の梁とともに、家の雰囲気を決定づけるポイント。 |

水回りもリフォーム。木と白を基調にシンプルに。 |

浴槽は足を伸ばしてゆったり入れるサイズ。防水のCDプレーヤーで音楽を聞きながらの入浴タイムも至福の時間。 |

建具も家具も床も、明るい色調の木で統一したことで、リビングは実際よりも広く見えます。 |
ガチャガチャと余計なものはいっさいない、落ち着いたLDK。
そのリビングに置いたソファに体を沈め、好きな音楽や映画を、サラウンドオーディオで聞く時間は至福のとき。
週末や休日、家にいる時間も自然に増えました。
今回のリフォームは、ご主人やお孫さんを連れてよく遊びに来ている娘さんにも好評。
「お父さんが、いまの暮らしを満喫しているのがわかるから。みていて羨ましいですよ」。