浜松市 高木様邸
自分たちの手でいろんなものを作って暮らしていく。
そんなライフスタイルが似合う、素朴で豊かな家。

開放感と日差し溢れるリビングで談笑する高木さんご夫妻 吹き抜けの半円形の窓越しの景色や光に、とても癒されるそう。
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フランス製の屋根瓦をうっすらと覆う緑色のコケも、南欧の田舎の家らしさを添えている高木さん邸。手塗りの跡をわざと残した外壁の風合い、アプローチの階段、庭に揺れるローズマリーやラベンダー、ミモザなどの草木、広々としたウッドデッキと、外観にも素朴な豊かさが満ちています。
一歩お家の中に入ると、建ててから2年という時の流れに飴色に彩られた無垢の木の風合いが、心の角をとって、まあるくしてくれます。
「木は切られた後も呼吸をして、生きていますよね。だから温もりが感じられると思うんです。その木を中心に、自然のものしか使っていない家、古めかしさが温かさになっていくような家にしたかったんです」とご主人。結婚する前から、家を建てることが目標だったという高木さんご夫妻。そのおふたりの宝物が、日差しと木の安らぎがいっぱいのリビングの一角に飾られていました。
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アプロ−チを上がる階段の途中に、『SMILE&HAPPY』というタイル。高木家のモット−です |
それは、一冊のスケッチブック。見せていただくと、外観や間取り、キッチンや庭などの細部までを描いた鉛筆画がびっしり。奥様と話しあいながら、ご主人が見事なデッサン力で立体的に描いたそれらの絵は、高木夫妻の理想の家の絵図。結婚してすぐに描きはじめ、何回も手直しをして最終形ができあがったのは2年後。それを形にしてくれる住宅会社を探したけれど見つからず、諦めかけたときに出会ったのが三州木材でした。

自作の木のベンチで寛ぐご主人。その後ろのサイドボ−ドも、手作りです |
「他ではこういうものはできませんと言われ続けたんだけど、三州さんはそうは言わなかった。私たちのオリジナルの考えを大切にしてくれたんです」と言う奥様の一番のお気に入りは、大工さんとの共作のオリジナルキッチン。居心地、使い勝手とも満点で、自然にお菓子やお料理のレパートリーも増えたそう。ご主人のお気に入りは、リビングの吹き抜けの開放感。そして、ダイニングテーブルについてリビングの上部の半円形の窓ごしの景色を眺めている時間は、ご夫妻にとっての一番の安らぎ。ともに緊張を要し、目が疲れる仕事をお持ちのおふたりにとって、自然素材の優しさに溢れるこの家は、単なる暮らしの場ではなく、癒しの場でもあるようです。
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柵は、屋根の破風のデザインと同じ形に木を切って作ったご主人の作品です |
「どこにいても、心が落ち着くんです」。
ご夫妻がそう口を揃えるのは、もうひとつ、この家がご主人の手作り作品で満たされていることも理由のひとつでしょう。家を建てているときから、ご主人は三州木材の製材所に毎週末に通い、職人さんと一緒に家具づくりに励んだのです。リビングのサイドボードやテレビ台、ダイニングのベンチはご主人の手作り家具で、その出来ばえは玄人はだし。「建具屋さんとかが丁寧に教えてくれました。製材所に行くとみんな歓迎してくれて。自分でこだわりたいところは、全部自分でやらせてくれたし、そういう住宅屋さんってないですよね」。

フリ−スペ−スと吹き抜けを遮断するために自作した間仕切りカ−テン。大きな三角形の布を折り畳んでしまう設計が見事
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今も日曜大工が趣味のご主人の作品は、他にも勝手口の外の洗濯物干場、奥様が「傑作」と絶賛する2階のフリースペースと吹き抜けを仕切る間仕切りカーテンなど多彩。今は、フェンスを手作りの木の塀に作り替える作業が進行中です。
自分たちらしい家を建て、自分たちの手でいろいろな物をつくって暮らしていこうというのが、高木さんご夫妻のライフスタイル。もうすぐ赤ちゃんが誕生する予定とあって、ブランコ、机、木馬と、ご主人は子供さんのための木の玩具づくりを計画中です。
庭のミモザが黄色い花をたわわにつける頃、塀は完成し、ウッドデッキの手作りベンチの上では、奥様と赤ちゃんが、日向ぼっこをするのでしょう。そんなのんびりとした時の流れが目に浮かぶ、素朴で豊かな家です。


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